暗室体験に行ってきました!

June 26, 2016

皆さんこんにちは!高谷です。梅雨入りしてジメジメすることが多くなってきましたが(とは言え今年は空梅雨みたいですね。何となく梅雨入り前4~5月にかけての時期の方がよく雨が降っていた気がします笑)、季節の変わり目でもあるので、皆さん体調にはくれぐれもお気を付けくださいね。

 

さて、先々週の日曜のことになりますが、福家部長と私とで、フィルムの暗室体験に行ってきました。

 

福家部長は既に2~3回ほど行った事がありますが、私は今回が全く初めての暗室体験だったため、いろいろ新鮮でした。今回のブログではその時のちょっとしたレポートをしてみたいと思います。

 

写真の暗室作業と聞くと、恐らく大半の方々が思いつくものは以下の2点ではないかと思います。

 

1:フィルムの現像作業

2:フィルムからのプリント作業

 

より詳細に言うなら、1はフィルムのネガを作る作業、2はそのネガから写真を実際にプリントする作業ですが、今回我々が体験したのは2の方の作業です。

 

さて、今回フィルムネガのプリントを自分自身の手で行ってみて、強く感じたことがあります。それは、「およそ人の手が加わっていない写真は存在しない」という、当たり前と言えば当たり前の事実です。

 

この点を説明するために、ここで一度フィルムネガのプリント作業の工程を文章化してみたいと思います。

 

1:フィルムネガを引き延ばし機(ネガの画像を印画紙に投影し、焼き付ける機械)にセットする

2:印画紙にネガの画像を露光して焼き付ける

3:焼き付けた印画紙を現像液に浸けて現像する

4:その後、印画紙を停止液に浸けて現像を停止させる

5:さらに印画紙を定着液と呼ばれる液体に浸けてプリント作業は完了

 

実はこの工程は極めて単純化したものなのです。

 

例えば1と2の工程の間には、さらに「引き延ばし機にセットされたレンズの絞りを決定し、またピントを合わせる」、「印画紙に焼き付ける絵のコントラストを調節するために、レンズにフィルターをセットする」といった作業が潜んでいます。

 

また2の工程の場合、露光する「時間」が非常に重要で、この露光時間が長ければ長い程、より色濃く写真が焼き付けられるのです(今回我々二人は白黒フィルムのネガを持参したのですが、この場合露光時間が長い程、より深い「黒」がプリントされることになります)。

 

この「露出とピントの決定、フィルターの選択」、そして「露光時間の決定」を行わないと、そもそも「印画紙にネガを焼き付ける」という作業にまでたどり着けないのです。

 

そしてこれらの要素を決定しているのは言うまでもなく人間であり、また「自分が欲しているのはどのような画なのか」というイメージを持っていないと、これらを決定することはできません。そういう意味で、フィルム写真と言うのはカメラのシャッターを切った瞬間から、印画紙を定着液に浸ける最後の段階に至るまで、一枚のフィルム写真が生まれるまでの全ての工程に、決定的に人の手が加わっているのです。

 

私が先に書いたような感慨を抱いたのは、このような工程を初めて自分で体験してみた結果によるものです。

 

この「人の手が加わっている」という点は、「暗室作業も自分で行うことによって、自分の望む写真を得るために必要な各種のコントロールも自分で行うことができる」とも表現できると思います。

 

今回私が暗室作業を体験してみて感じた面白みも、その大部分がこの「どのような写真を作るか自分でコントロールする余地」にありました。この点、作業自体は根気を要するものの、暗室作業には人間(つまりは撮影者本人)の意志を反映させるだけの「自由」もまた備わっている、と言い換えられるかもしれません。

 

では、前置きが大変長くなってしまいすみませんでした(今回の作業については、あらかじめこうやって暗室作業の概要を書いておいた方がいいと思い、このようなことになりました(^^;))。ここで福家部長、および私が今回プリントした写真を紹介したいと思います。

 

 

こちらは福家部長の作品です。中判フィルムをプリントしたものです。画像が小さくて若干分かりにくいですが、実物を見てみると、中判らしいきめの細かい質感が良く出ている仕上がりとなっています。

 

 

こちらは上の写真のうち、歩く人物が写り込んでいる部分だけを切り取ったものです。ここでは、印画紙にネガを焼き付ける時の操作によって、人物を浮き上がらせようとしているのですが、その試行錯誤の段階がご覧いただけるかと思います。このような試みを行えるのも、暗室の醍醐味ですね。

 

 

 

 

こちらは私 高谷 のものです。上の2枚は、今回お世話になった暗室オーナーに「クッキリハッキリした感じでプリントしたいです」と要望を出した結果、このような仕上がりとなっています。

 

少々文章が長くなってしまいましたが、以上書いて来たことは、「自分が決めた設定に基づいて焼き付けた印画紙を現像液に浸けた後、思い通りの(あるいはどのような)写真ができているか確かめるために暗室の照明を付けるまでのワクワク感」に集約されると思います。そしてこのようなワクワク感を経験できただけでも、今回の暗室体験は非常に意義のあるものでした。

 

このブログをお読みいただいている方のうち、もしフィルムカメラも撮影されている方がいらっしゃるようであれば、ぜひ一度、暗室体験もされてみてはいかがでしょうか。

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